2023/05/05 17:55

古事記には、葦(あし)に関する記述が有ります。例えば「葦原中国(あしはらのなかつくに)」という地名が登場します。これは、日本の創世神話において、天照大神が天岩戸に隠れた際に、その御神体である三種の神器を持って逃げたアマテラスを引き戻すため、アメノウズメが踊りを舞った場所とされています。

また、古事記には、「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」という神が、葦の中から生まれたという伝承があります。素戔嗚尊は、日本書紀にも登場し、大国主神との戦いで大活躍した神として知られています。

さらに、古事記には、「足名椎の葦原(あしなしいのあしはら)」という場所が登場します。これは、ヤマトタケルが東国平定のために出陣した際に、敵の罠にかかって苦戦した場所で、この地で葦を刈り取って船を作り、敵を追い詰めることができたという逸話が伝えられています。

これらの記述からも分かるように、葦は古代日本において、さまざまな伝承や物語に登場する重要な植物であったことが伺えます。

日本の美称として「豊葦原瑞穂の国」は有名で豊かなヨシ原と五穀豊穣の国が日本なのです。