2026/02/01 10:21
日本では、夏になると多くの神社で「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」という神事が行われます。 大きな輪をくぐることで、疫病や罪・穢れ(けがれ)を祓い(はらい)、無病息災を願う行事です。
この茅の輪は、茅(ちがや)や葦(ヨシ)といったイネ科の多年草植物で作られます。 では、なぜこれらの植物が“邪気を払う力を持つ”と考えられてきたのでしょうか。
・茅の輪の起源は「蘇民将来(そみんしょうらい)」の神話
茅の輪の由来は、『備後風土記』に記された蘇民将来の説話にあります。
旅の途中のスサノオノミコト(武塔神)が宿を求めた際、 貧しいながらも心を尽くしてもてなしたのが蘇民将来という男でした。
そのお礼としてスサノオはこう告げます。
「もし疫病が流行したら、茅で輪を作って腰につけなさい。」
後に疫病が広がったとき、 茅の輪を身につけた蘇民将来の子孫だけが助かったと伝えられています。 この物語が、茅の輪が“疫病除け・魔除け”の象徴とされる理由です。
・ 葦(ヨシ)もまた、祓いの植物として大切にされてきた
茅と同じく、葦(ヨシ)も古くから神聖な植物とされてきました。
日本書紀・古事記では「生命の象徴」として登場
水辺を浄化し、豊かな生態系を育む力を持つ
神事に使われる“祓いの植物”として扱われてきた
特に高槻市・鵜殿ヨシ原の葦は、 宮内庁楽部や伊勢神宮の雅楽で使われる篳篥(ひちりき)のリードとして選ばれるほど、 質の高さと神聖さで知られています。
自然を浄化し、命を育み、邪気を祓う―― ヨシは、古来から人々の暮らしと祈りを支えてきた植物なのです。
■ 現代に息づく「祓い」と「癒し」の文化
茅の輪くぐりは、今も全国の神社で続けられています。 輪をくぐることで心身を清め、 「これからも健やかに過ごせますように」と願う日本の伝統行事です。
そしてその背景には、 自然の植物には人を守り、癒す力があるという、 日本人が大切にしてきた価値観があります。
葦や茅は、ただの植物ではなく、 “祓い”と“再生”を象徴する存在として、 今も静かに私たちの暮らしに寄り添っています。 よしいくケットはこのようなヨシの特徴をもとに安らかな眠りをサポートするオールシーズン使えるケット(毛布)です。
